金子光晴(みつはる)の詩集。1923年(大正12)7月、新潮社刊。1919年から20年にかけてベルギーに滞在、向日的で規則正しい生活をしたころの所産。自序に「余は、再びあひ難かつた、幼(おさな)時代の純真と、放胆と、虚栄(ブアニテ)に依(よ)つて、此(この)期間、専心自身の肖像(ポルトゥレー)を画(か)き続けた」というように、日本を離れることによって、内観した日本美の収集であり、自叙伝の試みであった。詩人の飯島耕一は「『こがね虫』の金子は、その虚(むな)しさをあげて、『夢』にふりむけた。『こがね虫』は圧倒的に夢みる精神の所産であり、夢みられた生命の礼拝堂における祈りの書である」(薔薇(ばら)と地獄のあいだ)という。耽美(たんび)的な側面を鮮やかに示す高踏詩集である。
[首藤基澄]
『『こがね虫』(1970・名著刊行会)』
《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...
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