衆生済度(読み)しゅじょうさいど

精選版 日本国語大辞典 「衆生済度」の意味・読み・例文・類語

しゅじょう‐さいど シュジャウ‥【衆生済度】

〘名〙 仏語衆生を迷いの苦しみから救って悟りの境地へ導くこと。
三国伝記(1407‐46頃か)七「衆生済度方便慈悲を以て為始」

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デジタル大辞泉 「衆生済度」の意味・読み・例文・類語

しゅじょう‐さいど〔シユジヤウ‐〕【衆生済度】

仏語。迷いの苦しみから衆生を救って、悟りの世界に渡し導くこと。

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四字熟語を知る辞典 「衆生済度」の解説

衆生済度

仏やさつなどが、この世で迷っている衆生を迷いの苦しみから救い、悟りの境地へと導くこと。

[使用例] せめて私がふかく信仰にはいって、衆生済度が出来るようになれば、私の家も救われるのではないかと思いまして[丹羽文雄*蛇と鳩|1952]

[解説] 「衆生」は仏の救済対象となる人間その他、すべての生きとし生けるもののこと。「済」は救う、「度」は渡すで、「済度」は迷いのために苦しんでいるものを救い、悟りの世界に渡すように導くこと。

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世界大百科事典(旧版)内の衆生済度の言及

【衆生】より

…仏教では救済の対象を一切の人間,いのちあるすべてのものに置いているから,衆生の語は古今を問わず,仏教圏ではつねに用いられている。衆生を救済して彼岸にわたすことを〈衆生済度(さいど)〉という。造像銘文や写経などの跋文に,それら宗教的作善(さぜん)の功徳(くどく)をめぐらしたいものとして〈法界衆生(全世界,あらゆる場所の衆生)〉〈法界含識〉〈含霊之類〉などの語が記されている。…

※「衆生済度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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