衆苦(読み)シュク

デジタル大辞泉 「衆苦」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐く【衆苦】

多くの苦しみ。多くの人の苦しみ。しゅうく。
富貴栄禄は―の本なり」〈今昔・二・三二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「衆苦」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐く【衆苦】

  1. 〘 名詞 〙しゅく(衆苦)
    1. [初出の実例]「薄徳小福のひととして、衆苦(シウク)逼迫(〈注〉モロモロノクルシミニセメラル)せらる」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)一)

しゅ‐く【衆苦】

  1. 〘 名詞 〙 衆人の苦しみ。多くの苦痛。しゅうく。
    1. [初出の実例]「冨貴・栄祿は衆苦(しゅく)の本也」(出典:今昔物語集(1120頃か)二)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐一一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android