行野浦(読み)ゆくのうら

日本歴史地名大系 「行野浦」の解説

行野浦
ゆくのうら

[現在地名]尾鷲市行野浦

大曾根おおそね浦の東方、尾鷲湾口の南岸にある。八鬼やき山系の東北に延びた突端小港で、古くは松本まつもととよばれた。慶長六年(一六〇一)検地帳(徳川林政史蔵)に「行野村」と記されている。「紀伊続風土記」に「九木浦の亥子の方七十町小名松本といふ所にあり、九鬼・行野両浦中間に小名旧行野といふあり、当村村居は古は旧行野にあり、荒磯にて舟の掛り所なく難渋せしより、万治年中民家を今の地に移す」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android