表使(読み)おもてづかい

精選版 日本国語大辞典 「表使」の意味・読み・例文・類語

おもて‐づかい‥づかひ【表使】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸幕府大奥の職名。御台所の買物をつかさどり、また代参に随行し、御広敷役人と応接する上級女中。
    1. [初出の実例]「深野代、清田、右表使被仰付候。向後贈物有之候間、其段可達候」(出典御触書宝暦集成‐一四・延享元年(1744)一〇月)
  3. 武家奥方の職名。御広敷役人と奥の連絡、取次ぎを役目とする。
    1. [初出の実例]「さる御方に表使(オモテヅカヒ)の女役(やく)を勤めし時」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)三)
  4. 来客応対など、家の表方面のことで働く召使
    1. [初出の実例]「表使(ヅカヒ)罷出。『先刻より門前に、近江の百性九郎介と申者、〈略〉いかがはからひ申さんや』と、伺(うかが)へば」(出典:浄瑠璃源平布引滝(1749)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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