表面力(読み)ヒョウメンリョク(その他表記)surface force

デジタル大辞泉 「表面力」の意味・読み・例文・類語

ひょうめん‐りょく〔ヘウメン‐〕【表面力】

物体表面に作用し、その大きさが面積に比例する力。面積力。→体積力

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改訂新版 世界大百科事典 「表面力」の意味・わかりやすい解説

表面力 (ひょうめんりょく)
surface force

固体内部にある原子または分子は,互いに吸引しあう原子,分子によりとり囲まれているが,固体表面にある原子または分子では,内部に向かう方向にしかこのような原子,分子がないので,原子または分子間に作用する力がつりあっていない。このため固体表面には外側に向かって吸引力の場がある。これを表面力または面力という。固体表面に気体分子が吸着するのは,この力によると考えられている。液体表面の場合は,この力は表面張力となって表れる。
表面張力
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「表面力」の意味・わかりやすい解説

表面力
ひょうめんりょく
surface force

面積力ともいう。物体またはその部分の表面に作用する力で,大きさが表面積に比例するもの。たとえば,静止流体内の静圧力,弾性体内の応力などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の表面力の言及

【応力】より

…面の応力はベクトル量であり,その作用する方向は外力の方向と同じであるから,考える面に垂直であるとは限らない。面の応力を表面力あるいは合応力と呼ぶことがあり,表面力のうち面に垂直な成分を垂直応力といい,ふつうσで表し,一方,面に平行な成分はせん断応力といいτで表す(図2)。垂直応力が面を境として互いに引っ張り合う作用をしているときこれを引張応力,押し合うとき圧縮応力と呼ぶ。…

※「表面力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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