衰耗(読み)すいこう

精選版 日本国語大辞典 「衰耗」の意味・読み・例文・類語

すい‐こう ‥カウ【衰耗】

〘名〙 おとろえて勢いがなくなること。また、おとろえよわること。すいもう。
空華集(1359‐68頃)一四・答金剛元章書「小弟宿疾連作、気力衰耗。杜門絶交」
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五「国力衰耗(スヰカウ)日を逐て甚だしく」 〔史記‐平準書〕

すい‐もう【衰耗】

※羽鳥千尋(1912)〈森鴎外〉「私は敏感である。併し衰耗(スヰマウ)に陥ることがないから神経衰弱ではない」

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デジタル大辞泉 「衰耗」の意味・読み・例文・類語

すい‐こう〔‐カウ〕【衰耗】

[名](スル)衰え弱ること。すいもう。
「国力―日をおって甚だしく」〈染崎延房・近世紀聞〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「衰耗」の読み・字形・画数・意味

【衰耗】すいこう(かう)

衰え減る。〔史記、平準書〕財賂して贍(た)らず。物を入るるは官に補し、を出だすは罪を除く。擧陵遲(りようち)し(衰え)、恥相ひ(をか)す。

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