袖無(読み)そでなし

精選版 日本国語大辞典 「袖無」の意味・読み・例文・類語

そで‐なし【袖無】

  1. 〘 名詞 〙 袖のないこと。また、胴ばかりで両袖のない衣服。特に、袖無羽織
    1. [初出の実例]「白き小袖に紺の袖なしを着て」(出典:地蔵菩薩霊験絵詞(教王護国寺観智院蔵)(15C中か)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「袖無」の意味・わかりやすい解説

袖無
そでなし

和服の袖のないもの。古くは手無とも呼ばれる。下賤の着るものとされ,鎌倉時代には布肩衣 (ぬのかたぎぬ) ともいわれた。男物小袖の上から補助衣として着用される江戸時代胴着のようなものである。陣羽織なども形状は似ているが,同じ流れをくむものかどうかは不明。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む