胴着/胴衣(読み)ドウギ

百科事典マイペディアの解説

胴着【どうぎ】

保温のため長襦袢(じゅばん)と長着の間に着る袖(そで)のない腰までの丈のもの。すべりのよい羽二重などに真綿を入れて仕立てるが,現在ではキルティングなどが用いられる。羽織下に着たり,防寒のための表着としても用いられる。

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大辞林 第三版の解説

どうぎ【胴着】

腰までの丈の綿入れ衣服。普通、防寒用として上着と肌着の間に着る。胴衣。 [季] 冬。
剣道の、胴に着ける護身用の道具。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

胴着
どうぎ

綿入れ仕立ての和服の下着。寒い季節に長着と襦袢(じゅばん)の間に着用する。肌に直接はつけない。形には、袖(そで)のあるものと袖なしとがあり、袖のあるものには長袖と筒袖がある。丈は短いものと長いものとがある。脇(わき)に10センチメートル余の馬乗りあけをつける。布地は木綿から絹の縮緬(ちりめん)まで、下着に応じて用いる。男子は掛け衿(えり)、袖口に黒を用い、女子は掛け衿、袖口に黒繻子(じゅす)または共布を用いる。老人用には軽くて暖かい真綿を入れるのがよいが、一般には青梅(おうめ)綿を用いる。文化・文政ごろ(1804~30)には、京坂で縮緬(ちりめん)を用いた吾妻(あづま)胴着(胴着と同形で、布地に縮緬を用い襦袢下に着た)が用いられていたという記録がある。胴着は老幼男女に用いられていたが、近年は胴着にかわる防寒用新製品が出回っているので、利用は減少している。[藤本やす]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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