六訂版 家庭医学大全科 「裂手症、裂足症」の解説
裂手症、裂足症
れっしゅしょう、れっそくしょう
Cleft hand, Cleft foot
(子どもの病気)
どんな病気か
手・足の先天異常で、中央列(第2、第3、第4指・趾)が欠け、V字形の
原因は何か
裂手症、裂足症は単独でみられることもありますが、先天奇形症候群(EEM症候群など)の症状の一部としてみられることもあります。
検査と診断
出生時、診断はすでに明らかです。まず体に他の異常が合併していないかどうか、診察を受けます。整形外科専門医の診察を受け、手術の可否、時期について相談します。X線撮影で指・
治療の方法
裂手症の手術は、美容上の改善と指の運動機能向上を目的としますが、この2つが両立しにくいこともあります。一般的には離れた指を引き寄せ、深い切れ目を浅くするとともに、合指を分離します。裂足症の手術は多くの場合、美容上の改善が主目的で、切れ目を閉鎖ないし狭くします。しかし、普通の靴がはけずに困る例もあります。このため時に骨切り術や装具療法も併用されます。
病気に気づいたらどうする
小児の整形外科専門医の診察を受けます。
水口 雅
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報