合指症(読み)ゴウシショウ(その他表記)syndactyly

翻訳|syndactyly

デジタル大辞泉 「合指症」の意味・読み・例文・類語

ごうし‐しょう〔ガフシシヤウ〕【合指症】

手や足の隣り合う指がくっついていること。手術で治る。

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関連語 吉川 名詞

精選版 日本国語大辞典 「合指症」の意味・読み・例文・類語

ごうし‐しょうガフシシャウ【合指症・合趾症】

  1. 〘 名詞 〙 手や足の指が隣同士くっついた障害。指趾癒合。

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改訂新版 世界大百科事典 「合指症」の意味・わかりやすい解説

合指症 (ごうししょう)
syndactyly

隣り合う2本の指が分離せずに,種々の程度に癒合した形をとる奇形で,多指症についで多くみられる先天異常である。足にもみられるが,手に多く,1000~3000人に1人の割で発生する。中指薬指の間に最も多い。合指の程度はさまざまで,指間にみずかきのある程度の軽いものから,指全体が皮膚で連結されたもの,骨まで癒合している骨性合指症osseous syndactylyなどがある。原因は,胎生6~8週に手指が発生する基となる間葉細胞が障害されることによる。多くは散発的に発生するが,一部のものは家族性に発生し,常染色体性優性遺伝が認められている。多指症や他の合指症,また胸筋の欠損と合併することがある。全身性の奇形症候群の部分変形であることも少なくない。乳児期形成手術には再発や新たな変形の発生することがあるので,2~3歳以後に手術を行うのが適当とされている。
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百科事典マイペディア 「合指症」の意味・わかりやすい解説

合指症【ごうししょう】

手足の指の先天的な形態異常の一つで,隣同士の指が2本,またはそれ以上癒合(ゆごう)している状態先天性の形態異常のうち,手足の指の異常は頻度が高いが,中でももっとも頻度が高く出現するのが,この合指症である。原因は不明。癒合指を切り離す手術が必要となるが,指の機能に障害が起こらないようにするため,ある程度の成長を待って行うことが望ましい。近年形成外科の一分野として,手の形態異常を専門に扱う〈手の外科〉も設けられるようになっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「合指症」の意味・わかりやすい解説

合指症
ごうししょう
syndactyly

隣接する複数の指が癒合した状態で,先天性奇形の一つである。指間の皮膚のみが癒合しているものから,関節や骨なども癒合しているものまで,程度はさまざまである。原因は不明。機能的にも外観的にも,適当な時期に手術する必要がある。

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世界大百科事典(旧版)内の合指症の言及

【指】より

【田隅 本生】
[ヒトの指]
 指は各手足に5本ずつあるが,ときには多指症といって過剰指のあることがあり,また反対に隣接指が癒着して見かけ上指数が足りないこともある。これを合指症という。指の構造は指骨がその支柱をなし,その背側と手掌側(足では足底側)とに指を動かす筋肉の腱がついている。…

※「合指症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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