翻訳|syndactyly
隣り合う2本の指が分離せずに,種々の程度に癒合した形をとる奇形で,多指症についで多くみられる先天異常である。足にもみられるが,手に多く,1000~3000人に1人の割で発生する。中指と薬指の間に最も多い。合指の程度はさまざまで,指間にみずかきのある程度の軽いものから,指全体が皮膚で連結されたもの,骨まで癒合している骨性合指症osseous syndactylyなどがある。原因は,胎生6~8週に手指が発生する基となる間葉細胞が障害されることによる。多くは散発的に発生するが,一部のものは家族性に発生し,常染色体性優性遺伝が認められている。多指症や他の合指症,また胸筋の欠損と合併することがある。全身性の奇形症候群の部分変形であることも少なくない。乳児期の形成手術には再発や新たな変形の発生することがあるので,2~3歳以後に手術を行うのが適当とされている。
執筆者:吉川 靖三
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…爪【田隅 本生】
[ヒトの指]
指は各手足に5本ずつあるが,ときには多指症といって過剰指のあることがあり,また反対に隣接指が癒着して見かけ上指数が足りないこともある。これを合指症という。指の構造は指骨がその支柱をなし,その背側と手掌側(足では足底側)とに指を動かす筋肉の腱がついている。…
※「合指症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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