裏茶屋(読み)ウラヂャヤ

デジタル大辞泉 「裏茶屋」の意味・読み・例文・類語

うら‐ぢゃや【裏茶屋】

遊里裏通りにあった茶屋遊女間夫まぶの忍び逢いなどに利用された。
「見世、雅調すががき音色に連れて、通ひ廓の―まで」〈洒・二筋道

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精選版 日本国語大辞典 「裏茶屋」の意味・読み・例文・類語

うら‐ぢゃや【裏茶屋】

  1. 〘 名詞 〙 遊里、劇場などの裏通りにある茶屋。
  2. (イ) 吉原遊郭内、揚屋町裏手にある茶屋。仲之町にある引き手茶屋に対していう。遊女、芸妓と情人との密会、その他隠れ遊びの場所に利用された。
    1. [初出の実例]「裏茶屋(ウラチャヤ)商人屋(あきんどや)、髪結の内などにてからみ合」(出典洒落本・禁現大福帳(1755)二)
  3. (ロ) 江戸三座の裏手にある芝居茶屋役者との密会に利用されることも多かった。⇔前茶屋
    1. [初出の実例]「うら茶やのかかあしばらく幕を切」(出典:雑俳・柳多留‐四二(1808))

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