普及版 字通 「裨」の読み・字形・画数・意味 裨13画 [字音] ヒ[字訓] おぎなう・たすける・そえる[説文解字] [金文] [字形] 形声声符は(卑)(ひ)。金文に卑を使役の意に用いる。〔説文〕八上に「接(つ)ぎすなり」とあって、布帛の足らざるを補うことをいう。それより裨補・裨益の意となり、また裨将(副将)のように用いる。金文の字形は衣中にを加える会意の造字法をとっている。もと招魂続魄(魂振り)の意をもつ行為をいう字であったのであろう。[訓義]1. おぎなう、つぎたす。2. たすける、ます。3. そえる、ひかえ。4. 卑と通じ、ちいさい、ささやか、いやしい。5. (ひ)と通じ、ひめがき。[古辞書の訓]〔名義抄〕裨 ツヅル・オキヌフ・ソフ・タスク 〔字鏡集〕裨 ソフ・ツヅル・ツク・オキヌフ・ハバカル・アタフ・タスク・マサル[熟語]裨衣▶・裨益▶・裨賛▶・裨師▶・裨助▶・裨将▶・裨正▶・裨増▶・裨属▶・裨販▶・裨冕▶・裨補▶・裨輔▶[下接語]思裨・陪裨 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報