製麻工業(読み)せいまこうぎょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「製麻工業」の意味・わかりやすい解説

製麻工業
せいまこうぎょう

チョマ、アマ、大麻(たいま)、コウマ(ジュート)、マニラアサなどを原料として、これを紡績・製織する工業の総称。人類の衣料としては古くから用いられ、たとえば、紀元前4000年ごろのアサ布がエジプトから出土している。本来、麻(あさ)繊維は、植物の茎や葉などを原料とし、そのなかの繊維素を取り出して使用するものであり、栽培上自然条件からの制約が多く、また他の農作物とも競合上有利とはいえない。その生産も、特定地域に限定されている。水に強い特性をもつので、わが国においても第二次世界大戦前には軍需、漁網、綱、夏季用衣料として広範に利用されていたが、戦後は合成化学繊維の普及によって、全体としては衰退を余儀なくされるに至っている。わずかに、コウマは、チョマ、アマと違って、広く産業用に使用され、荷造り紐(ひも)、ワイヤロープ芯糸(しんいと)、電線巻糸、導火線などに糸のまま用いられ、残りは米麦・雑穀用袋、輸出梱包(こんぽう)材料、椅子(いす)下張りなど織物に加工・使用されている。

[加藤幸三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「製麻工業」の意味・わかりやすい解説

製麻工業
せいまこうぎょう

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