襟付(読み)えりつき

精選版 日本国語大辞典 「襟付」の意味・読み・例文・類語

えり‐つき【襟付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 衣装を重ねて着た時の襟の様子。また、その重ねて着た上下の衣装。服装。身なり。
    1. [初出の実例]「『あしたの、ゑりつきは、だうした物で、あらふぞ』『まづ下には、白小袖(しろこそで)をめしませう』『して又中には』『紅梅(かうばい)がよふ御ざりませう』」(出典:狂言記・烏帽子折(1660))
  3. ② ( 近世、衣服は小袖三枚襲(がさね)が定法で、貧乏人は布子一枚で薄かったので、襟元の厚薄によって貧富の判断をしたところから ) その人の経済状態。ふところぐあい。また、富裕な人。
    1. [初出の実例]「ただゑりつきにて、まことの恋ぢにはあらず」(出典:仮名草子・是楽物語(1655‐58)上)

えり‐つけ【襟付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 首に濃くつける油入りのおしろい。
    1. [初出の実例]「板を一本とゑりつけと、くこと、すきと、黒もってへを取てきや」(出典:洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791))
  3. ② 着物の襟をつけること。
    1. [初出の実例]「衿附けの印を合せてとぢをいたします」(出典:家事研究(1920)婦人改良常用服〈長尾糸〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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