最新 地学事典 「西フィリピン海盆」の解説
にしフィリピンかいぼん
西フィリピン海盆
West Philippine Basin
フィリピン海プレートの西側を占め,西を南西諸島海溝・フィリピン海溝,北を大東海嶺群,東を九州─パラオ海嶺で区分される海盆。水深5,000~6,000mで,東方の四国海盆やパレスベラ海盆より深い。この海盆の起源は,大洋底が取り込まれたとする説と,背弧海盆の拡大によって生じたとする説が提唱。有力視されている後者では,5,000万年前頃に大東海嶺群の南側に東西方向に伸長する拡大軸が形成されて背弧海盆の南北方向への拡大が始まり,3,000万年前頃まで継続したと考えられている。海盆内に多数分布する海山の起源は,かつての拡大軸上にマントルプルームの上昇中心が位置し,そのマグマ活動により海山が生じ,背弧海盆の拡大に伴って海山列を形成したと考えられている。参考文献:石塚治ほか(2015) 地学雑,Vol. 124: 773
執筆者:茂木 昭夫・原口 悟
参照項目:フィリピン海プレート
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

