西山横穴群(読み)にしやまよこあなぐん

日本歴史地名大系 「西山横穴群」の解説

西山横穴群
にしやまよこあなぐん

[現在地名]常陸太田市新宿町・稲木町

太田県立自然公園のある丘陵の南半に位置する。久昌きゆうしよう寺から諏訪すわ神社一帯の稜線上とその東西両斜面にある横穴群で、県立太田第二高等学校の西側裏手にもある。ほとんど未発掘であるが、諏訪神社西側斜面にあって西方に開口する横穴には棺座を有するものもある。丘陵上のものは山吹山やまぶきやま横穴として報告され、南北に延びる丘陵に対して東西に掘込み、東に開口する横穴式石室を有する。全長五メートル。玄室の四周に排水溝を設け、玄門には障壁を二重に立てて閉塞し、玄室床面に拳大の自然石を敷詰め、天井は凝灰岩製の蓋石で覆っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android