西築町(読み)にしつきまち

日本歴史地名大系 「西築町」の解説

西築町
にしつきまち

[現在地名]長崎市築町

本下もとした町の南、中島なかしま川の右岸にある長崎うち町の一ヵ町で、船手に属した。町並東西に形成され、南は東築町に隣接する。もと築町のうちで、寛文一二年(一六七二)の大町分割に伴い東築町・西築町に分立(華蛮交易明細記)、同年の間数一六六間・実箇所数三八・諸役御免箇所三(長崎県史)。元禄二年(一六八九)改の間数一六六間三尺余で、四〇箇所のうち三箇所(乙名二・日行使一)が諸役御免(長崎拾芥)。同九年改の新地しんち築立は当町と下町入江を埋立てた三二八坪、本下町の間の入江を埋めた二九六坪があった(華蛮交易明細記)。正徳町絵図では北西側に堀があり、本下町とは三ヵ所の橋で通じ、南東道筋との間に屋敷割がみられる片側町。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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