西見前村(読み)にしみるまえむら

日本歴史地名大系 「西見前村」の解説

西見前村
にしみるまえむら

[現在地名]都南村西見前

三本柳さんぼんやなぎ村西方の平坦地に位置し、東は奥州街道を境に東見前村、南は高田たかた(現矢巾町)、西は赤林あかばやし(現同上)。奥州街道沿い町並が形成され、見前町と称された。古くは東見前村と一村で見前村とよばれ、慶長一七年(一六一二)南部利直黒印状(参考諸家系図)によれば、見前村の高六三〇石など都合一千四〇三石余が、代官中野弥七・田村淡路の管轄下となった。元和二年(一六一六)南部利直は前年の飢饉に対処するため見前などに検見役として四戸久助を派遣し、種子農料の給付および免税、六月中の諸役停止を指示している(「南部利直書状」花巻四戸文書)正保国絵図に見前村とみえ、高四七二石余。延宝五年(一六七七)の検地名寄帳(武藤文書)では西見前村とあり、高一千一七一石余、田一千三九石余・畑一三二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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