大鹿(読み)オオジカ

デジタル大辞泉 「大鹿」の意味・読み・例文・類語

おお‐じか〔おほ‐〕【大鹿/×麋】

大きな鹿。
ヘラジカワピチアカシカ別名
[類語]鹿日本鹿蝦夷鹿えぞしか本州鹿九州鹿屋久鹿赤鹿尾白鹿麝香鹿じゃこうじか花鹿箆鹿へらじか豆鹿きょん四不像のろウエムルカリブーサンバートナカイワピチ

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精選版 日本国語大辞典 「大鹿」の意味・読み・例文・類語

おお‐じかおほ‥【大鹿・麋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな鹿。
    1. [初出の実例]「時に麋鹿(オホジカ)・猨(さる)・猪(ゐ)・莫莫紛紛(ありのまがひ)山谷に盈てり」(出典日本書紀(720)允恭一四年九月(図書寮本訓))
  3. へらじか(篦鹿)〔生物学語彙(1884)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「大鹿」の意味・わかりやすい解説

大鹿[村] (おおしか)

長野県南部,下伊那郡の村。人口1160(2010)。天竜川の支流小渋川の上流域赤石山脈伊那山地の間に位置し,東は静岡県に接する。国道152号線が縦断する小渋川と支流の鹿塩川が合流する落合を境に,北の鹿塩地区と南の大河原地区に分かれる。ほぼ全域が山林原野で,製材業が盛んである。農業は米作養蚕を主体に畜産や野菜栽培も行われる。1961年6月の集中豪雨による大被害,さらに64年小渋川総合開発のダム建設により,村民の大規模な移住が行われ,人口は急減した。南東端に赤石岳がそびえ,東部山岳地帯は南アルプス国立公園に属する。鹿塩温泉(強食塩泉,16℃),小渋湯温泉(単純硫化水素泉,27℃)や重要文化財の福徳寺本堂,松下家住宅などがある。大鹿歌舞伎は県無形民俗文化財。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大鹿」の意味・わかりやすい解説

大鹿(村)
おおしか

長野県南部、下伊那郡(しもいなぐん)にある村。赤石(あかいし)山脈の西麓(せいろく)を占める隔絶山村。国道152号が走る。村の中央を中央構造線が縦断し、東西を赤石山脈と伊那山地に挟まれ、南北方向の狭長な鹿塩(かしお)、小渋(こしぶ)川沿いの谷に集落が散在する。南北朝時代の動乱期に南朝のため活躍した宗良親王(むねながしんのう)の在所の跡や墓がある。また鎌倉時代の福徳寺本堂(ふくとくじほんどう)(国指定重要文化財)などがある。このほか、明治時代に製塩をした鹿塩温泉(強食塩泉)や小渋温泉保養センターもあり、南アルプス塩見(しおみ)岳の登山口の一つ。300余年を経て伝えられた大鹿歌舞伎は国の重要無形民俗文化財。面積248.28平方キロメートル、人口1023(2020)。

[小林寛義]


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