金融機関に預けられた預金のうち,預金者の請求がありしだい支払われなければならないものの総称。流動性預金とも呼ばれ,一定期間の据置きが原則となる定期性預金(定期預金)に対応するもの。当座預金,普通預金,納税準備預金,別段預金のほか,据置期間が7日と短い通知預金も通常これに含まれる。定期性預金がおもに貯蓄目的であるのに対して,要求払預金はおもに資金決済の手段として用いられており,現金に近い性格の預金といえる。マネー・サプライ統計上の預金通貨は,要求払預金から小切手・手形を差し引いたものとなっている。また,要求払預金は,定期性預金に比べ預金者の引出しが自由である反面,金融機関の調達した資金としては運用上不安定である。このため,預金利率はより低く,預金準備率はより高く定められている。
執筆者:永易 秀夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…
[M1,M2,M3]
通貨の定義により狭義マネー・サプライと広義マネー・サプライに分かれる。狭義マネー・サプライとは,通貨を現金通貨と預金通貨すなわち要求払預金の合計と定義した場合で,通常M1(エムワン)と呼ぶ。日本の場合,要求払預金には全国銀行(信託勘定を除く),相互銀行,信用金庫,農林中金,商工中金に預けてある当座預金,普通預金,通知預金,納税準備預金,および別段預金を含める。…
…さらに外国為替公認銀行では,非居住者円預金,外貨預金も取り扱っている。このほか,預金は要求払預金と定期性預金(固定性預金)とにも分類できる。要求払預金は,預金者の請求によりいつでも引き出すことのできる預金のことをいい,当座預金,普通預金がその代表的なものである。…
※「要求払預金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新