見紛う(読み)ミマガウ

デジタル大辞泉 「見紛う」の意味・読み・例文・類語

み‐まが・う〔‐まがふ〕【見紛う】

[動ワ五(ハ四)]見まちがえる。見あやまる。「海かと―・う大湖」
[動ハ下二]に同じ。
「いづくともなく雪の降り置きたるに―・へられ」〈・四〇〉
[類語]見誤る見違える見損なう見間違う見間違える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見紛う」の意味・読み・例文・類語

み‐まが・う‥まがふ【見紛】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 室町時代頃からヤ行にも活用した ) 見まちがえる。見あやまる。
    1. [初出の実例]「いづくともなく雪のふりおきたるに見まがへられ」(出典:枕草子(10C終)四〇)
    2. 「振袖ならば禿にも見まがふべけれど」(出典:評判記・色道大鏡(1678)六)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「手柄かなふるき茶入に見まかひて重宝しける万ゑもんやき」(出典:策伝和尚送答控(1631‐35))
    2. 「ひょろ松檜葉なとに滴る水珠は夕立の後かと見紛(ミマガ)ふばかりで」(出典太郎坊(1900)〈幸田露伴〉)

見紛うの補助注記

現在でも文語終止形連体形の発音どおりに「みまごう」と表記されることがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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