規範的理論(読み)きはんてきりろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

規範的理論
きはんてきりろん

C.モンテスキューや J.-J.ルソーなどの政治理論は「あるべき政治」の姿を描こうとしているので,一般に「規範的理論」と呼ばれている。これに対し自然科学や心理学,社会工学,行動科学の成果を摂取する法則定立的な理論が「経験的理論」と呼ばれている。しかし,人間の政治行動には,生物学的,心理学的に観察される法則的行為を含むとともに,規範的行為も含まれている。政治現象におけるこの二元性が政治学における二元論の成立を不可避としている。したがって実在と価値,存在と当為とをいかに統一していくかは依然として重要な課題であるといわねばならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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