観世寺(読み)かんぜじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「観世寺」の意味・わかりやすい解説

観世寺
かんぜじ

福島県二本松市安達ヶ原(あだちがはら)にある寺。天台宗に属し、真弓山(まゆみさん)と号する。俗に白真弓観音堂(しらまゆみかんのんどう)、黒塚の観世寺、安達ヶ原の観世寺などと称され、謡曲『安達原』『黒塚』ゆかりの寺である。神亀(じんき)年間(724~729)祐慶阿闍梨(ゆうけいあじゃり)の創建といわれ、本尊阿弥陀如来(あみだにょらい)を祀(まつ)る。

 境内の観音堂のそばに鬼女がこもったといわれる岩窟(がんくつ)がある。また、堂内には一夜の宿を請うた祐慶が用いた刀や経文、鬼女の用いたという鍋(なべ)や短刀などがある。鬼女はのちに白真弓観世音菩薩(ぼさつ)によって解脱して「黒塚」に葬られ、観世音菩薩はこの観音堂に安置されたと伝える。

[中山清田]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む