観世稲荷社(読み)かんぜいなりしや

日本歴史地名大系 「観世稲荷社」の解説

観世稲荷社
かんぜいなりしや

[現在地名]上京区観世町

現桃薗小学校内にある。もと能楽の観世家の鎮守祭神は一足稲荷と観世竜王。

観世座はもと結崎座といい、大和猿楽四座の一として興福寺・春日大社(現奈良市)に奉仕していた。太夫の三郎清次は子の元清とともに足利義満に観阿弥・世阿弥の号を与えられ、これに仕えた。この地は足利氏より拝領した所という(宝暦一二年刊「京町鑑」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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