観察学習(読み)かんさつがくしゅう(英語表記)observational learning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「観察学習」の意味・わかりやすい解説

観察学習
かんさつがくしゅう
observational learning

他者モデル)の行動態度,あるいは感情表出を観察することで,その行動型を学ぶ学習方法。一般に観察学習は観察者が他者を模倣することであるととらえられてきたが,1960年代,アメリカ合衆国の心理学者アルバート・バンデューラは,人は他者をまねるのではなく,他者の行動からありのまま学びとるのだと主張した。観察学習はバンデューラが唱える社会的学習理論の中心要素をなし,観察学習が成立するには,注意保持再生動機づけの四つの過程が必要であると説いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android