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社会的学習 しゃかいてきがくしゅう social learning

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会的学習
しゃかいてきがくしゅう
social learning

社会の他成員の行動を模倣して学習すること。狭義には,社会の一員として適切な行動がとれるよう,社会的慣習,社会規範などを学習すること。言語の習得,新しい文化様式の摂取などもこのなかに含まれる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会的学習
しゃかいてきがくしゅう

「社会的行動の学習」と「社会のなかでの学習」の二つをさしている。そして、社会的慣習、社会的態度攻撃行動、愛他行動といった社会的行動が学習されるという場合は、前者に属する。それらの行動が、他者の行動や態度を観察することにより習得されるとする学習の方法や機制の場合は、後者を意味する。たとえば、攻撃行動や愛他行動が他者の影響によって習得される場合には、そのような社会的行動の学習は、社会のなかで行われることを意味する。他者が、赤・青・黄の信号を弁別して横断歩道を適切に渡っているのを見て、自分もそのような行動がとれるようになる場合、その弁別行動それ自体は社会的行動ではないが、その習得の方法や機制は社会のなかでの学習である。したがって、社会的行動と社会のなかでの学習は、相互に独立したものではなく、前者は、社会のなかでみられる社会的性格をもつ行動の種類であり、後者は、社会のなかでの対人関係に基づく学習の方法と機制に力点を置いたものである。
 社会的学習の産物である模倣imitationについて、それが般化することを最初に心理学的実験によって明らかにしたのが(1941)、アメリカの心理学者N・E・ミラーと文化人類学者ドラードJohn Dollard(1900―80)である。その後1961年には、他者(モデル)の攻撃的行動を観察することによって、そういった行動が習得されるというモデリングmodelingないし観察学習observational learning効果が、アメリカの心理学者バンデューラAlbert Bandura(1925― )によってみいだされた。それ以来この効果は、人間行動の多くの側面にわたってみいだされ、最近では、教育活動、教育相談活動、技能習得訓練、そのほか幅広い分野で適用されるようになってきた。[祐宗省三]
『N・E・ミラー、J・ドラード著、山内光哉・祐宗省三・細田和雅訳『社会的学習と模倣』(1956・理想社) ▽A・バンデューラ著、原野広太郎監訳『社会的学習理論』(1979・金子書房) ▽祐宗省三編『モデリング』(1983・福村出版) ▽祐宗省三編『観察学習の発達心理』(1984・新曜社)』

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