観専寺(読み)かんせんじ

日本歴史地名大系 「観専寺」の解説

観専寺
かんせんじ

[現在地名]宇都宮市材木町

加藤山観寿院と号し、のち稲木山花開院と改号、さらに観専寺と改めた。浄土真宗本願寺派、本尊阿弥陀如来。佐竹常陸介隆義の次男稲木二郎義清愛児を失い無常を観じ、天台に帰依して西原にしはら一宇を草創。親鸞の下野回国に際して弟子となり、親鸞七五歳の時、上京して自刻の像を賜って当寺に安置したという。義清は親鸞直弟二十四輩の第一三番義空信願である(下野国誌)。その後衰退したが、慶安年間(一六四八―五二)宇都宮藩主奥平氏が鹿沼街道沿いの現在地に堂宇を建立したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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