角木村(読み)つのぎむら

日本歴史地名大系 「角木村」の解説

角木村
つのぎむら

[現在地名]中津市角木

中津城下の北東周防灘に面した中津川河口右岸にある。近世の郷帳類に村名がみえず、旧高旧領取調帳に角木村高五〇石とある。地内の闇無浜くらなしはま神社は歴代中津藩主の祈願所で社領五〇石を有するので、その社領を角木村とよんだと考えられる。文久三年(一八六三)の「豊前志」に蠣瀬かきぜ村・大塚おおつか村とともに大江おおえ村が記されるが、角木村の名がみえないので、海岸部の干拓が進むとともに一帯大江村とよばれるようになり、近世最末期に角木村とされたとも考えられる。周防灘に面する竜王りゆうおう浜はかつて塩田であったが、藩営により文政一二年(一八二九)三百間さんびやつけん長堤を築いて角木新田二五町歩が開かれたという。


角木村
つのぎむら

[現在地名]仁多町三所みところ

石原いしはら村の東に位置し、斐伊川の小支流奥の谷間に立地する。天正一九年(一五九一)一〇月二八日毛利輝元は冷泉元満衆中の宗像与三兵衛に仁多郡角木村で田四町一段小・畠五段半と屋敷四ヵ所を給している(「宗像平左衛門覚書」閥閲録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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