デジタル大辞泉
「角袖」の意味・読み・例文・類語
かく‐そで【角袖】
1 和服で、たもとに丸みをつけないで、角形に仕立てた袖。
2 和服のこと。洋服に対していう。
3 男性の和服用コート。角袖外套。
4 「角袖巡査」の略。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かく‐そで【角袖】
- 〘 名詞 〙
- ① 四角の袖。角形の袖。また、その外套(がいとう)。
- [初出の実例]「風俗も月は月也国の秋〈四友〉 義あるをもって角袖の露〈似春〉」(出典:俳諧・山之端千句(1680))
- 「羅紗の角袖(カクソデ)の外套」(出典:高野聖(1900)〈泉鏡花〉一)
- ② 洋服に対して、和服の称。
- [初出の実例]「角袖(カクソデ)用外套は頭巾附にて十八円より廿五円位」(出典:風俗画報‐三〇七号(1905)流行門)
- ③ =かくそでじゅんさ(角袖巡査)
- [初出の実例]「年の市〈略〉、掏盗(すり)に目を注ぐ角袖(カクソデ)の鵜目(うのめ)鷹目(たかのめ)」(出典:風俗画報‐三七号(1892)人事門)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の角袖の言及
【コート】より
…東コートは繻子(しゆす)地の雨コートや小幅物のおしゃれコートの出現とともにすたれた。男物では同じような形のものを角袖と呼んだ。第2次世界大戦後は,広幅物(洋服地)のコートが素材とデザインの豊富さから流行した。…
※「角袖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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