角間川村(読み)かくまがわむら

日本歴史地名大系 「角間川村」の解説

角間川村
かくまがわむら

[現在地名]大曲市角間川町

北流する雄物川あさひ川の合流点の南にあり、南は黒川くろかわ(現横手市)、東は旭川を隔てて金沢西根かねざわにしね村(現仙北せんぼく郡仙南村)、西は雄物川を隔てて宮林新田みやばやししんでん村、北は藤木ふじき村に接する。近世平鹿ひらか郡に属していた。

中世の板碑が幾つか発見されており、喜福きふく院には阿弥陀立像を線刻した嘉暦三年(一三二八)銘の板碑がある。ほかに一四―一五世紀のものとみられるものもあり、この頃から開発が進められていったものともみられるが、近世前期までの推移は明らかではない。

近世におけるこの地の本格的開発は、慶長八年(一六〇三)旧小野寺氏家臣七〇余人に佐竹義宣が、開発の沙汰をしたことに始まるとされる。当時はわずか数戸にすぎなかったといわれるが、同一九年には給人による新開が一二〇石に達し、元和九年(一六二三)には五九六石五斗五升であった(角間川郷土史資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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