デジタル大辞泉 「言わせる」の意味・読み・例文・類語 いわ・せる〔いはせる〕【言わせる】 [動サ下一]1 「言わす1」に同じ。「世間にあっと―・せる壮挙」2 「言わす2」に同じ。「―・せておけばいい気になって」3 「言わす3」に同じ。「小銭をじゃらじゃら―・せる」4 (「…にいわせると」「…にいわせれば」の形で)その人の言うところによると。「専門家に―・せると、そういう現象はありえないとのことだ」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言わせる」の意味・読み・例文・類語 いわ・せるいはせる【言】 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]いは・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙① =いわす(言)[ 一 ]②[初出の実例]「それまたときがらがいはせたるなめり。すべて、ただ題からなん、文も歌もかしこきといへば」(出典:枕草子(10C終)一〇三)「たとへば我いひたきことを人をやとひていはせて」(出典:花鳥余情(1472)一六)② =いわす(言)[ 一 ]③[初出の実例]「あのめんざいのごとく成、こくはじゃばらを、四天王なぞといわせぬるこそむねんなれ」(出典:浄瑠璃・子四天王北国大合戦(1662)一)「情ごかしの義理詰から、否応言はせぬ心の謀計(たくみ)」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初)③ =いわす(言)[ 一 ]④[初出の実例]「物につきさはりて、そよろといはせたる」(出典:枕草子(10C終)二八)「数珠とやら云物、ぐはりぐはりいはせて」(出典:浄瑠璃・釈迦如来誕生会(1714)四)④ ( 「…にいわせれば」「…にいわせると」などの形で ) その人の言うところによれば。その人の言うところによると。また、その見方・考え方・立場によると。[初出の実例]「其りゃ成程地主の方に言はせりゃ、上納諸掛も年々殖へるだで」(出典:良人の自白(1904)〈木下尚江〉続) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例