言定(読み)いうじょう

精選版 日本国語大辞典 「言定」の意味・読み・例文・類語

いう‐じょう いふヂャウ【言定・言条デウ

連語〙 (「じょう」は程度の意の形式名詞助詞「と」で上の句を受けて、下の句に対して連用修飾の働きをする) そういう程度のものでも。転じて、そうは言っても。いいじょう。
※宇治拾遺(1221頃)一一「辰の時とこそ催しはありしか、さがるといふ定、午未の時には、わたらんずらんものをと思て」
人情本春色梅児誉美(1832‐33)四「親とは言(イフ)ぜう二十年、産(うん)だばかりで恩もなし」

いい‐さだ・む いひ‥【言定】

〘他マ下二〙 口約束する。話し合いをつける。
今昔(1120頃か)二八「然れば云定めし様に、速にやがて酒・肴・菓子(くだもの)取に遣て、其の事可贖(あかふべ)し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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