言訳・言分(読み)いいわけ

精選版 日本国語大辞典 「言訳・言分」の意味・読み・例文・類語

いい‐わけ いひ‥【言訳・言分】

〘名〙
物事筋道を明らかにして説明すること。言説。解説。
※咄本・金地院旧蔵天理本昨日は今日の物語(1614‐24頃)「赤松不興のよし聞き及び、急ぎ、播州へ下り、いひわけして帰り」
事情を説明して、失敗などの弁解をすること。また、身の潔白を証明すること。申し開き。弁解。
※虎明本狂言・船渡聟(室町末‐近世初)「むこいろいろ云わけして」
過失や罪をわびること。わび。謝罪
※浄瑠璃・当流小栗判官(1714頃)一「なんぎせんふびんさに、びんぎをうかがひ、いい分して得させんためよ」
④ (言分) 言葉を使い分けること。区別していうこと。
※俳諧・宇陀法師(1702)巻頭并俳諧一巻沙汰「唯一神道には神楽殿(でん)両部には神楽堂と云、むつかしく云分して益なし」

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