神楽堂(読み)カグラドウ

デジタル大辞泉 「神楽堂」の意味・読み・例文・類語

かぐら‐どう〔‐ダウ〕【神楽堂】

神楽殿」に同じ。
江戸時代歌舞伎劇場で、観客席名称の一。桟敷さじき一部1に似るところからの称。
神楽を舞う巫女みこ
「―逃げた翌日あしたは母が出る」〈柳多留・初〉

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精選版 日本国語大辞典 「神楽堂」の意味・読み・例文・類語

かぐら‐どう‥ダウ【神楽堂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神社の境内にあって、里神楽を演ずる建物。神楽殿。神楽屋。
    1. [初出の実例]「神楽堂(カグラダウ)の舞姫みなみなとしはよれ共、是も女とおもへばけふばかりは見るもいやにて足ばやに下向して」(出典浮世草子・色里三所世帯(1688)中)
  3. 江戸時代、歌舞伎劇場観客の席の名称。舞台の下手の奥に設けられた最低の見物席羅漢台
    1. [初出の実例]「通天。神楽堂 此ふたつの棚(さんじき)は近き頃より初歟」(出典:戯場訓蒙図彙(1803)二)

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