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言語過程説 げんごかていせつlanguage-as-process theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

言語過程説
げんごかていせつ
language-as-process theory

時枝誠記の提唱した言語観。ソシュールの,音と意味の結合体として言語をとらえる見方は,言語を人間を離れて存在する「物」とみる誤った言語観であるとし,言語主体が思想を表現し,理解する過程そのものとして言語をとらえるべきことを主張した学説。おおまかにいって,言語=言語行為=言語活動=言語生活,の式に集約される。ソシュール理解に誤りがあり,音と意味の結合体である言語記号を否定しておきながらみずからはこれを用いているなど,その理論には欠陥もあるが,時枝文法は詞と辞の区別,敬語法の研究など,国文法の研究に貢献した点が少くない。

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大辞林 第三版の解説

げんごかていせつ【言語過程説】

時枝誠記の唱えた言語観。言語を、言語主体の表現および理解の過程そのものとして考えようとするもの。

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世界大百科事典内の言語過程説の言及

【時枝誠記】より

…27年京城帝大助教授,33年教授にすすみ,43年橋本進吉の後任として東京大学教授となる。はじめ《国語学史》(1940)を発表してその記述態度・方法において学界の注目を集め,さらに第2次大戦中の《国語学原論》(1941)においてはみずから〈言語過程説〉と命名した言語本質観にもとづく国語学の体系を公表し,やがて戦後の学界に新しい刺激剤となった。近世国語学者鈴木朖(あきら)の説に傾倒し,それを敷衍して文法論の基礎に心的過程の差によって生ずる詞(し)・辞(じ)の区別を説くとともに,品詞論においてのみならず構文論にわたって,巧みな比喩を論理にちりばめながら新説を立てた。…

※「言語過程説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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