計・量・図・諮(読み)はからう

精選版 日本国語大辞典 「計・量・図・諮」の意味・読み・例文・類語

はから・う はからふ【計・量・図・諮】

〘他ワ五(ハ四)〙 (動詞「はかる(計)」に「あう(合)」の付いた「はかりあう」の変化したもの。一説に「はかる」に反復継続の助動詞「ふ」の付いてできたものとも)
① 相談する。協議する。打ち合わせる。
※霊異記(810‐824)中「衆僧聞きて、商量(ハカラヒ)て言はく〈国会図書館本訓釈 商量 ハカラヒテ〉」
② みずから思いめぐらす。考慮する。
蜻蛉(974頃)中「御屏風のことせらるるとて、えさるまじき便りをはからひて責めらるることあり」
③ 適当な頃合いをみる。うかがいみる。見はからう。
源氏(1001‐14頃)明石「御むかへの人々もさわがしければ、心も空なれど人まをはからひて」
※宇治拾遺(1221頃)三「艷に人の目とどめつべき程をはからひつつ、おとづれければ」
④ 適切に処置する。取りしきる。取りなす。
落窪(10C後)四「帥殿へ行けとはからひたるが、限りなくうれしきなりけり」
手加減をする。斟酌(しんしゃく)する。
咄本醒睡笑(1628)一「武家台所に、飯をはからひ盛り、人にすすむる役者をおごとはいふならし」
⑥ (「…とはからい」の形で) …しようとかまわない。…しようとままよ。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「テキハ センギ マンギ アラウト facarai(ハカライ) ココロザス カタキワ ヲヤマ イチニンデ アル信太の舞〕」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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