誦する(読み)ズスル

デジタル大辞泉 「誦する」の意味・読み・例文・類語

ず・する【×誦する】

[動サ変][文]ず・す[サ変]《「ず」は「じゅ」の直音表記》経や詩歌などを口ずさむ。しょうする。じゅする。「僧が経を―・する」
親王、歌をかへすがへす―・し給うて」〈伊勢・八二〉
[補説]「ずうず」「ずんず」の「う」「ん」の無表記とみて、古い例は「ずず」と読むことがある。

じゅ・する【×誦する】

[動サ変][文]じゅ・す[サ変]詩歌・経文などをふしをつけて唱える。しょうする。ずする。「経を―・する」
[類語]唱える吟ずる

しょう・する【×誦する】

[動サ変][文]しょう・す[サ変]詩や経文などを声を出して読む。唱える。「藤村の詩を―・する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「誦する」の意味・読み・例文・類語

しょう‐・する【誦】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]しょう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 古く「じょうずる」とも )
  2. 文章、詩歌、経文などをそらんじて、声を出してよむ。また、節をつけてよむ。暗誦する。そらんずる。じゅする。ずす。
    1. [初出の実例]「子路終身誦(ショウズ)之〔子罕篇〕」(出典:文明本節用集(室町中))
  3. 声をあげて唱える。

じゅ‐・する【誦】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]じゅ・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「じゅ」は「誦」の呉音 ) 声をあげてとなえる。経または詩歌などを節をつけていう。口ずさむ。しょうする。ずす。
    1. [初出の実例]「その詩をじゅして、黒戸に殿上人いとおほくゐたるを」(出典:能因本枕(10C終)一〇九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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