デジタル大辞泉 「誦ず」の意味・読み・例文・類語 ずん・ず【×誦ず】 [動サ変]「誦ずする」に同じ。「忍びてうち―・ずることぞある」〈かげろふ・下〉 ずう・ず【×誦ず】 [動サ変]《「ずす」の音変化》声を出して読む。ずんず。「わびしのことや、いかであれがやうに―・ぜむ」〈枕・一六一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「誦ず」の意味・読み・例文・類語 ず‐・ず【誦】 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「誦」の呉音からきた直音表記か。「ずうず」「ずんず」の撥音無表記か ) 声をあげ調子をつけてとなえる。経や詩歌をそらんじて、朗詠または吟詠する。口ずさむ。しょうする。[初出の実例]「親王(みこ)、歌を返々ずしたまうて、返しえし給はず」(出典:伊勢物語(10C前)八二)誦ずの補助注記「じゅす(誦)」の直音表記と考えて「ずす」とする説もある。 ずん‐・ず【誦】 〘 他動詞 サ行変 〙 声をあげ、調子をつけてとなえる。詩歌や経文などを、そらんじて、朗詠または吟詠する。ずず。ずうず。[初出の実例]「なにごとし給ふにもこゑいとおもしろき人のずんじたれば〈略〉みかども御しほたれ給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中) ずう‐・ず【誦】 〘 他動詞 サ行変 〙 =ずず(誦)[初出の実例]「詩をいとをかしうずうじ侍るものを」(出典:枕草子(10C終)一六一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例