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説郛 せっぷShuo-fu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

説郛
せっぷ
Shuo-fu

中国の叢書。元末明初の陶宗儀の編。 100巻。雑史,随筆,筆記小説など,あまり正統でない書物 1000種を抄録して編纂した書。長く写本で伝わり,そのいくつかを 1927年に張宗祥が校合し 725種の書を収めて『明鈔本説郛』として出版した。これとは別に,『重編百川 (ひゃくせん) 学海』『続百川学海』『広百川学海』『広漢魏叢書』『五朝小説』などの明代叢書の版木を利用して 1364種を収めた『重較 (ちょうこう) 説郛』が明末の天啓,崇禎年間に出版され,明鈔本とはかなり内容を異にする。『説郛』とはこの2種の系統をさすことが多く,いずれもほかにみられない貴重な資料を含んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

せっぷ【説郛 Shuō fú】

中国,明初の叢書。100巻。陶宗儀編。収録書は725種に及ぶが,抜き書が大半を占める。本叢書の重点は随筆,筆記,説話などの雑録におかれ,なかには逸書をも含む。原本は写本で伝えられたらしく,民国の張宗祥が数種の写本を校合して,1927年商務印書館より刊行した。もっとも,明末の陶珽(とうてい)が写本で伝わる原本1000余種に,他の叢書所収の数百種を補い,《重較説郛》として刊行しているが,校訂の精密さを欠くという。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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