誰何(読み)スイカ

デジタル大辞泉 「誰何」の意味・読み・例文・類語

すい‐か【誰何】

[名](スル)相手何者かわからないときに、呼びとめて問いただすこと。「守衛誰何される」

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精選版 日本国語大辞典 「誰何」の意味・読み・例文・類語

すい‐か【誰何】

  1. 〘 名詞 〙
  2. だれであるか姓名の不明なこと。何人(なにびと)。たれ。〔荘子‐応帝王〕
  3. ( ━する ) 声をかけて名を問いただすこと。人を呼びとがめること。
    1. [初出の実例]「寒気遍身夜涙多、春風為我不誰何」(出典菅家文草(900頃)三・正月二十日有感)
    2. 「廊下で行き合った兄は『何所へ行く』と番兵のやうな口調で誰何(スヰカ)した」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉中)
    3. [その他の文献]〔賈誼‐過秦論〕

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普及版 字通 「誰何」の読み・字形・画数・意味

【誰何】すいか

なに者。また、名を問いただす。漢・賈誼〔過秦論、上〕良將勁弩、の處を守り、信臣卒、利兵を陳ねて誰何す。天下已に定まる。始皇の心に、自ら以爲(おも)へらく、關中の固めは、金千里。子孫王、世の業なりと。

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