改訂新版 世界大百科事典 「調達実施本部」の意味・わかりやすい解説
調達実施本部 (ちょうたつじっしほんぶ)
防衛庁設置法に基づき設置された防衛庁の付属機関の一つ。自衛隊の任務遂行に必要な装備品等および役務の調達を一元的に実施する機関として1954年7月に設置された。その母体は,保安庁(防衛庁の前身)の中央調達機構であった第一幕僚監部(陸上幕僚監部の前身)であり,これに第二幕僚監部(海上幕僚監部の前身)の調達機能を加え,所要の改編を行って組織されたものである。同本部の発足により,陸上,海上および航空自衛隊の中央調達業務が一元化されることとなった。なお,調達実施本部により中央調達されるもの以外に,各自衛隊,機関等の補給処または部隊等により調達されるものがあり,これを地方調達と呼んでいる。
執筆者:横山 隆
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