請戸川
うけどがわ
東流する室原川(泉田川とも)と高瀬川が幾世橋辺りで合流し請戸川となる。流路延長四四キロ、流域面積一五四平方キロ。室原川の水源は白馬石山の南西麓で、津島地区を貫流し、昼曾根から峡谷となり、室原からは平地となる。高瀬川は葛尾川と古道川が合流したもので、高瀬川渓谷には景勝地が多く、阿武隈高原中部県立自然公園に指定されている。大堀付近で平坦地となる。請戸川河口近くの請戸橋上流には泉田川漁協の鮭の梁場があり、河口の請戸は近世は相馬藩の湊であり、現在は漁港として賑わう。灌漑用水としても利用され、室原川には小高江・立野江・加倉江・室原江・酒田江・掃部関江があり、高瀬川には田尻江・青根場江・大堀堰・小野田堰・谷津田江・浪江堰・請戸堰などがある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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