日本歴史地名大系 「諏訪大社上社前宮神殿跡」の解説
諏訪大社上社前宮神殿跡
すわたいしやかみしやまえみやこうどのあと
上社本宮(現諏訪市)の東南約一・五キロ、
大祝の居館は神殿とよばれ、「社例記」に(大祝は)「座夏鹿皮褥、不受死穢之服、故以住宅号神殿」とあり、最も神聖な場所とされた。
また、大祝職位の儀式では、大祝職位事書の建武二年(一三三五)時継職位の記事に、「神殿西ニ柊木有、鶏冠大明神と申、その木の本ニ石有、その石上葦をしき御装束着、(中略)神殿の内間に居給ふ神おハしますに仍て、神殿と申なつけまいらせて、それにて祈念を申、我身ハすてニ大明神の御正体と罷成候いぬ」とあり、現人神としての大祝の職位の場所である
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報