デジタル大辞泉 「諸国畸人伝」の意味・読み・例文・類語 しょこくきじんでん【諸国畸人伝】 石川淳による評伝集。昭和30年(1955)から昭和32年(1957)にかけて「別冊文芸春秋」に連載。都々一どどいつの始祖、都々一坊扇歌や坂口安吾の父、坂口仁一郎など、江戸時代末から明治にかけての人物10名をとりあげる。単行本は昭和32年(1957)刊行。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「諸国畸人伝」の意味・わかりやすい解説 諸国畸人伝 (しょこくきじんでん) 石川淳の評伝集。1955-57年,《別冊文芸春秋》に連載。57年刊。小林如泥,都々一坊扇歌(どどいつぼうせんか),鈴木牧之(ぼくし),阪口五峰などすべて10人の小評伝を収め,江戸時代から幕末にかけてのかならずしも知名度は高くないが,特異な才能をもって一家をなした人物を自在に叙し,かつ論じていて,筆者の対象への親愛が,よく〈畸人〉性を掘り起こしている。執筆者:野口 武彦 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報