諸羽神社(読み)もろはじんじや

日本歴史地名大系 「諸羽神社」の解説

諸羽神社
もろはじんじや

[現在地名]山科区四ノ宮中在寺町

山科やましな盆地北の諸羽山(柳山)南西麓に鎮座祭神天児屋根あめのこやね命と天太玉あめのふとたま命。貞観四年(八六二)の創立と伝え(宇治郡名勝誌)、通称をみやという。旧郷社。「雍州府志」に

<資料は省略されています>

とあり、諸羽の名は祭神の両神の存在によるとしている。「山州名跡志」も「所祭二坐、天児屋根命天太玉命、二神以高皇産霊尊詔、而為天孫左右羽翼之臣也、故名両羽耳、古作両羽、今改為諸羽」とし、「菟芸泥赴」「京羽二重織留」も同様の説を踏襲する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の諸羽神社の言及

【四宮河原】より

…《宇治拾遺物語》には〈今は昔,山科の道づらに,四の宮川原と云所にて,袖くらべといふ,あき人あつまる所あり〉と見え,市も開かれていた。四宮の名の由来は仁明天皇の第4皇子人康(さねやす)親王が営んだ山荘が付近にあったからとも,近在の郷社諸羽(もろは)神社を通称四の宮と称したことによるともいわれている。南北朝期には後白河院御影堂(みえいどう)領としてその名が見え,応仁の乱ごろは山科七郷の一つとして,竹内門跡(曼殊院)の支配下にあった。…

※「諸羽神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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