講組(読み)こうぐみ

精選版 日本国語大辞典 「講組」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぐみ【講組】

〘名〙 経済的、信仰的または親睦その他の目的で、集落全戸または任意の人たちが結成する地域集団頼母子(たのもし)無尽などの経済講、伊勢講富士講などの代参講念仏講三夜講庚申講など信仰的なものなどがある。
※大原重徳意見書‐明治四年(1871)九月(岩倉具視関係文書八)「破邪掛り官員を定め、諜者并に講組等の事を指麾す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の講組の言及

【無常】より

…日本ではこの教えから,人生は無常であるという無常観ができ,《平家物語》冒頭の〈祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響あり〉は人口に膾炙(かいしや)している。これはインドの祇園精舎に重病人を収容する無常院があって,人の死にあたって鐘が打たれたことをあらわし,日本ではすべて人の死を無常事といい,葬送の相互扶助を目的に結ばれた講社を無常講,略して講組という。その発祥は平安時代中期の二十五三昧講にあり,祇園精舎無常院にならって往生院を建て,ここで病者を往生させ,死後の葬式と供養を行った。…

※「講組」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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