譜代席(読み)ふだいせき

精選版 日本国語大辞典 「譜代席」の意味・読み・例文・類語

ふだい‐せき【譜代席】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、大名格式の一つ。老中をはじめ、京都所司代、大坂城代、若年寄寺社奉行など幕府役職につくことができる格式のこと。一〇万石以下二万五〇〇〇石以上の城主たる譜代大名を原則としたが、幕末には外様大名にしてこの格式を与えられたものもいる。
    1. [初出の実例]「御譜代之例 〈略〉此外に〈略〉御三家之庶流も御譜代席被仰付之」(出典柳営秘鑑(1743)二(古事類苑・官位七八))
  3. 江戸幕府で御家人のうち、譜代の格式のものが勤めた役職のこと。留守居与力・同心、本丸裏門番同心、台所番など。譜代場。
    1. [初出の実例]「御徒目付之義は御譜代席にて」(出典:衡門類例秘録‐六・下座会釈・寛政一一年(1799)八月六日(古事類苑・官位五二))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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