(読み)ヒ

精選版 日本国語大辞典 「譬」の意味・読み・例文・類語

たとしえたとしへ【譬】

  1. 〘 名詞 〙たとえ(譬)
    1. [初出の実例]「我が君が代のたとしへに足らじな」(出典:叢書本謡曲・梅(1765頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「譬」の読み・字形・画数・意味


20画

[字音]
[字訓] たとえる・たとえ・さとす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は辟(へき)。〔説文〕三上に「(さと)すなり」とあり、譬喩(ひゆ)の意。〔淮南子、要略〕に「象(しやう)を假りて(ぐう)(似たもの)を取り、以て相ひ譬喩す」とみえる。

[訓義]
1. たとえる、たぐえる、たとえ。
2. さとす、それとなくいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕譬 タトヒ 〔立〕譬 タトフ

[語系]
譬・phieiは同声。また妃phiui、配phui、匹phiet、比・妣piei、(併)piengなども、同系の語である。

[熟語]
譬況譬称譬説譬比譬方・譬喩譬類
[下接語]
引譬・仮譬・寛譬・勧譬・暁譬取譬・切譬・窃譬・論譬

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