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ratio

翻訳|ratio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説



ratio

2つ以上の数または2つ以上の量,たとえば ab があるとき,この量の大きさの関係を表わすのに用いられる概念で,ab という符丁を比といい,「 ab 」あるいは「 ab との比」などと読む。 aba':b' が等しいというのは,ab を一定倍 k 倍に拡大して a':b' になること,すなわち a'=akb'=bk あるいは a'/ab'/bk のことで,このとき aba':b' と書く。特に abc のように,3つ以上の比は連比という。中等教育までは,0を用いないのが普通であるが,abc のうち2つまでは0の場合を考えることもある。 0:0:0 というのは考えないのが普通である。2つの場合 aba':b' の場合は,a/ba'/b' とも同じで,これは b に対して a が何倍かを表わしているので,ab に対する倍率で比を処理することもできる。この a/b を比 ab の値ということもある。連比の場合は「比の値」は通常は考えない。

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デジタル大辞泉の解説

ひ【比】

同等に扱われること。同列におかれること。たぐい。「速球にかけては彼のでない」「日本人の勤勉さは他にを見ない」
詩経」の六義(りくぎ)の一。たとえを用いて気持ちを述べる詩の叙述法。
二つの数abがあるとき、abの何倍であるかの関係をabに対する比という。abと表す。
名詞に付いて、それと比較する意を表す。「前年で三割の増収」

ひ【比】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]くらべる ころ たぐい
学習漢字]5年
二つを並べて見くらべる。「比較対比類比
二つのものをくらべた割合。「比重比熱比率比例単比等比
同列に並べる。並ぶ。「比肩比翼櫛比(しっぴ)
同列に並んだ仲間。たぐい。「比倫比類無比
べたべたとくっつく。親しむ。「比周
なぞらえる。たとえる。「比擬比況比興比喩(ひゆ)
ころ。時分。「比年・比来」
フィリピン。「比国比島日比・訪比」
[補説]6は「」と通用する。
[名のり]これ・たか・たすく・ちか・つね・とも・なみ・ひさ
[難読]比丘(びく)比丘尼(びくに)比目魚(ひらめ)比律賓(フィリピン)

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百科事典マイペディアの解説

比【ひ】

同種類の二つの量a,b(≠0)に対して,商a/bをaのbに対する比,またはaとbの比といい,a:bで表す。aを比の前項,bを後項といい,a/bの数値を比a:bの値という。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひ【比 ratio】

二つの数,または量a,bについて,abの何倍かという視点で比較するとき,それをabとの比といい,記号abで表し,ab(またはabに対する比)と読む。b≠0のときは,a/bがその何倍かを表すので,a/bをこの比abの比の値という。比の値が等しい二つの比は同じと考える。比abにおいて,aを比の前項,bを後項という。比を考えるとき,(基準となる)後項は0でない場合が多いが,後項が0となっても,前項が0でない場合については比を考える。

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大辞林 第三版の解説

ひ【比】

くらべてみて同等・同類であること。たぐい。 「世界にその-を見ない」 「彼の力量は私の-ではない」
「詩経」の六義りくぎの一。漢詩の表現・修辞による分類の一。物事にたとえて意のあるところを表すもの。
状態の変化に伴って量的変化が起こるとき、もとの量に対する変化後の量の割合、またはその逆数。
〘数〙 a b を同種の量とするとき、 a b の何倍かあるいは何分のいくつかに当たるか、という関係を a b に対する比といい、a : b と書く。 a /b をこの比の値という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


数a、bについて、a=rbすなわちa/b=rであるとき、rをaのbに対する比または比の値といい、a:b(「a対b」と読む)とも書く。a、bはそれぞれ、この比の前項、後項とよばれる。これを入れ換えた比b:aをもとの比の反比または逆比という。以上の定義に従えば、ある比とその反比が意味をもつためにはa≠0,b≠0でなければならない。なお、割合は比の値を表す日常用語である。
 二つの量A、Bを比較する場合も、BがAのr倍であることを、BのAを基準とする比または比の値がrであるという。とくに、Aを単位量とすれば、rはBの大きさを表す数になる。同種の量の比の値を比率といい、これを小数で表したものを歩合という。これを、100分の1、1000分の1、100万分の1を単位として表したものをそれぞれ百分率、千分率、百万分率といい、単位名としてはパーセント(%)、パーミル(‰)、ピーピーエム(ppm)が用いられる。わが国では10分の1、100分の1、1000分の1をそれぞれ割、分、厘とよぶことも行われている。これが狭い意味での歩合である。異種の量の間でも比を考えることができる。速さ(m/秒など)、密度(g/cm3など)がそれである。[植竹恒男]

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世界大百科事典内のの言及

【音楽】より

…このように包括的な〈音楽〉の概念は,ヨーロッパ中世においては崩壊し,それに代わって思弁的な学として〈自由七科septem artes liberales〉の中に位置づけられる〈音楽〉と演奏行為を前提として実際に鳴り響く実践的な〈音楽〉の概念が生まれたが,後者は中世からルネサンスにかけてのポリフォニー音楽の発展につれて,しだいにリズム理論,音程理論などを内部に含む精緻な音の構築物へと進化した。これらの実践的な音楽とその理論がギリシア古代から一貫して受け継いだのは,音楽的な構築の基礎を合理的に整除できる関係(ラティオratio)と数的比例(プロポルティオproportio)に求める考え方である。合理的に割り切れることと数的比例を重んじるこの精神は,古代中国の音律理論にも見られるところであるが,これをリズム理論,音程とハーモニーの理論,楽節・楽段の構造その他,部分と全体の照応するほとんどすべての関係に及ぼして,精緻な音の構築物を作ろうとするところに西欧的な〈作曲composition〉の特色があった。…

【株価収益率】より

…株価を1株当り年間税引利益金で除したもので,株価が〈1株当り利益〉EPS(earnings per shareの略)の何倍に買われているかを示す指標(単位は〈倍〉)。PERあるいは単に略して〈レシオratio〉という呼称のほうが一般的である。1920年代のアメリカで生まれた株価評価の考え方であり,今日まで主流を占めて使用されている。株式投資の採算は従来,株主配当すなわち利回りを基本としてきたが,企業基盤の確立,高度経済成長時代での投資活発化を背景に,企業の収益力,安定性に加え成長性を重視する傾向が強くなり,58年前後の,いわゆる利回り革命前後より普及が始まり,今日では株価評価上,最も代表的な指標となっている。…

【理性】より

…ドイツ語のVernunftには1870年西周が〈智〉,85年に有賀長雄が〈理〉〈道理〉,96年には清野勉が〈理性〉を当てた。ラテン語のratioは明治30年代に桑木厳翼が〈理性〉と訳し,ギリシア語のnousは1881年の〈万有叡智〉,明治30年代の〈心霊〉の訳語のあと,明治40年代の末に〈理性〉と訳された。なおrationalの訳は1881年以来〈合理的〉である。…

※「比」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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